icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻3号

2001年03月発行

文献概要

論述

𦙾骨高原骨折に対するbook-open法による治療成績

著者: 廣田健1 石山照二1 山本隆文1 太田信彦1 西塔進1

所属機関: 1住友病院整形外科

ページ範囲:P.249 - P.254

文献購入ページに移動
 抄録:Book-open法による手術治療を行った12例につき治療成績を検討し,その有用性を評価した.骨折型はHohl分類B型2例,C型5例,D型1例,F型4例であった.𦙾骨前面をノミを用いて長軸方向に骨切りし,観音開き状に開大し,陥没骨片を関節面から約1cm遠位の部分で骨ノミにて切離,近位骨片を一塊にして持ち上げ整復,生じた骨欠損部には腸骨からの移植骨を採型してブロック状の骨移植を行い,内固定するという方法である.治療成績はHohl & Luckの評価法において,解剖学的評価で優6例,良4例,可1例,不可1例,機能的評価で優8例,良3例,不可1例であった.これは諸家の報告による成績と比較しても良好である.以上のように,𦙾骨高原骨折に対するbook-open法による骨移植術は良好な臨床的,X線学的成績が得られることがわかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら