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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻3号

2001年03月発行

文献概要

論述

自家腱を用いた膝内側側副靱帯補強・再建術

著者: 漆原誠1 大越康充1 山本一樹1 長崎晋矢1 橋本友幸1 多田博1 重信恵一1 金山雅弘1 山根繁1

所属機関: 1函館中央病院整形外科

ページ範囲:P.255 - P.259

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 抄録:新鮮膝内側側副靱帯(以下MCL)損傷に対する治療は保存的治療が一般的であるが,保存治療後の再受傷例や不安定性が残存し陳旧化した症例も少なからず存在する.このような症例に対し,筆者らは自家ハムストリング腱を用いたMCL補強・再建術を行っている.本論文の目的は,術式の紹介およびその臨床成績を報告することである.症例は19例19膝,平均年齢34.4歳,術後経過観察期間は平均28.3カ月であった.単独損傷は4例(うち陳旧例1例),複合靱帯損傷は15例(うち陳旧例6例)であった.臨床成績はIKDC評価法を用いて評価した.結果,徒手外反ストレステストは全例が陰性であった.Final evaluationはAが16例,Bが3例と,成績は良好であり,したがって,本術式は治癒傾向のない新鮮Ⅲ度MCL損傷,再断裂例および陳旧例の治療において有用であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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