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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻3号

2001年03月発行

文献概要

症例報告

帝王切開後の仙骨疲労骨折の1例

著者: 小林良充1

所属機関: 1聖隷浜松病院整形外科

ページ範囲:P.343 - P.345

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 抄録:症例は31歳の女性.双胎(第2後頭位,殿位)により妊娠37週で帝王切開を施行された後歩行時に右側の仙腸関節部,尾骨部痛を自覚した.初診時所見は右側仙腸関節部の圧痛,パトリックテスト,右側片脚起立で痛みを誘発できた.骨盤X線像で骨粗鬆症などの異常を認めず,産後4週で施行したMRIでは仙骨右側に典型的な疲労骨折像がみられ,骨折線が仙骨腹側から始まることを示唆する像を得た.安静により産後1カ月で軽快した.
 分娩後の仙骨疲労骨折は本例を含め2例経験している.産褥期の腰痛,特に仙腸関節部痛を訴える婦人には仙骨疲労骨折も考慮する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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