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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻3号

2001年03月発行

文献概要

症例報告

胸髄から馬尾にかけて多発した脊髄神経鞘腫の1例

著者: 四戸隆基1 細江英夫1 西本博文1 石井光一1 清水克時1 長井肇2 田村清2

所属機関: 1岐阜大学医学部整形外科 2神戸市立中央市民病院整形外科

ページ範囲:P.347 - P.350

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 抄録:多発性脊髄腫瘍は比較的稀な疾患で,その殆どはレックリングハウゼン氏病を合併している.今回われわれは,同病を合併せず,胸髄から馬尾にかけて多発性の脊髄神経鞘腫を認めた1例を経験した.症例は65歳,女性.両下肢痛,両下肢筋力低下で発症し,7年前に胸椎部腫瘍,3年前に胸腰椎部腫瘍の摘出術を受けている.腫瘍は第12胸椎~第5腰椎高位に多数散在しており,部分切除にとどめたが術後2年の現在,症状の進行を認めない.多発性脊髄腫瘍で完全切除が困難でも,責任病巣の可及的切除で一定の治療効果を挙げることが可能と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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