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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻3号

2001年03月発行

文献概要

症例報告

外傷後30年経過し発症した小指屈筋腱断裂の1例

著者: 西村章朗1 大谷和裕1 辻本晴俊1 福田寛二1 浜西千秋1

所属機関: 1近畿大学医学部整形外科

ページ範囲:P.351 - P.353

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 抄録:外傷後30年経過し発症した小指屈筋腱断裂の1例を経験した.症例は,8歳時に牛乳瓶で右手掌部に切創を受けた既往がある38歳男性である.右小指をドアのノブに引っかけ,直後より右小指DIP,PIP関節の屈曲障害に気付き当院受診した.画像所見より手掌部での屈筋腱断裂と診断した.術中,小指FDS,FDP,環指FDSの完全断裂を認め,環指FDSは瘢痕組織で連続していた.長掌筋腱を用いて腱移植術を施行した.本症例では,幼少時に完全断裂した小指屈筋腱が環指屈筋腱と癒着しており,急激な負荷で再断裂を起こしたと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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