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特集 脊椎外科最近の進歩―主題とパネル演題を中心に(第29回日本脊椎外科学会より)
序:脊椎外科最近の進歩―主題とパネル演題を中心に
著者: 吉澤英造12
所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部整形外科 2第29回日本脊椎外科学会
ページ範囲:P.362 - P.363
文献購入ページに移動1897年,三浦謹之助が記載した首下がり病を初めとして,頚椎弯曲異常は未だその病態が系統的に整理されておらず,その治療に関しても一定した統一見解が示されてはいない.頚椎後弯を伴う頚髄症の手術についても,前方法,後方法,両者合併法のいずれを選択するべきか,その適応を含めて意見は一致していない.脊柱の弯曲は成長の過程で形成されてくるものであり,主催者としては,治療に当たっての論理的根拠を全脊柱のアラインメントを含めて論じてほしかったのであるが,今回はやや消化不良の感は否めなかった.
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