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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻4号

2001年04月発行

文献概要

特集 脊椎外科最近の進歩―主題とパネル演題を中心に(第29回日本脊椎外科学会より)

日本整形外科学会頚髄症治療成績判定基準の評価者間および評価者内信頼性の検討

著者: 米延策雄1 鐙邦芳2 永田見生3 武富栄二4 植山和正5

所属機関: 1大阪大学医学部整形外科 2北海道大学医学部整形外科 3久留米大学医学部整形外科 4鹿児島大学医学部整形外科 5弘前大学医学部整形外科

ページ範囲:P.423 - P.428

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 抄録:目的;日本整形外科学会頚髄症治療成績判定基準(改定17点法)の評価者間および評価者内信頼性を多施設研究により検討した.方法;頚椎後縦靱帯骨化症による頚髄症29例を33名の整形外科医が評価した.第1回評価後,1~6週の間に第2回目の評価を行った.合計点の評価者間および評価者内信頼性は級内相関係数により,各項目別の信頼性はKraemerの拡張κ係数により評価した.結果;合計点数の級内相関係数は0.813と評価者間信頼性は高く,また第2回評価を併せて算出した評価者間および評価者内信頼性も高い結果となった.評価者の経験レベルを変数として組み込んだ級内相関係数も0.812であり,臨床経験は信頼性に大きく影響しない.拡張κ係数から判断した各項目別の評価者内信頼性はいずれの項目についても高かったが,評価者間信頼性は肩・肘運動機能と下肢知覚の項で相対的に低かった.結語;JOAスコアの評価者間および評価者内信頼性は高く,圧迫性頚髄症の治療成績評価に有用な基準となることが示された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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