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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻4号

2001年04月発行

文献概要

特集 脊椎外科最近の進歩―主題とパネル演題を中心に(第29回日本脊椎外科学会より)

頚椎ヘルニアに対する経椎体ヘルニア摘出

著者: 中井定明1 吉澤英造1 小林茂1 早川和恵1

所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.435 - P.440

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 抄録:頚椎椎間板ヘルニアに対して,手術用顕微鏡下に椎体経由でヘルニア摘出を行う方法の結果を検証した,脊柱管狭窄を伴わない頚椎椎間板ヘルニア30症例で本法が行われた結果,大多数の例では良好な結果が得られたが,2症例では不十分な結果が生じると予想されたことから術中に,また2症例では初回手術の結果が不十分なことから再手術として前方除圧固定手術が行われた.前方固定が行われなかった26例のうち1例を除いた25例では,侵襲を加えた椎間は自然癒合せずに可動性が維持された.手術結果から判断した本法の最も良い適応は,大きなヘルニア塊による脊髄症あるいは神経根症で脊柱管狭窄を伴わない例であり,骨棘を伴う例は適応から除外するべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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