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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻4号

2001年04月発行

文献概要

特集 脊椎外科最近の進歩―主題とパネル演題を中心に(第29回日本脊椎外科学会より)

腰椎椎間板ヘルニアの自然縮小―MRIT2強調横断画像上の輝度変化に注目して

著者: 奥島雄一郎1 千葉一裕1 松本守雄1 丸岩博文1 西澤隆1 戸山芳昭1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科

ページ範囲:P.473 - P.479

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 抄録:自然縮小した腰椎椎間板ヘルニアの単純MRIでの輝度変化について検討した.対象はヘルニアの自然縮小がみられた41例である.これらをT2強調横断画像で当該椎間板と比較し,ヘルニア腫瘤の輝度を低,等,高輝度の3段階に分類した.また,ヘルニアの中心部と辺縁部の輝度を比較し,辺縁部が低輝度,等輝度,および高輝度の3群に分類した.それぞれ初回のMRIから下肢痛の消失までの期間と,MRI上ヘルニアが縮小するまでの期間について,前述した分類法を用いて検討した.その結果,高輝度のヘルニアは等輝度のヘルニアに比べ,下肢痛の消失が有意に早いことが判明した.また,辺縁部が低輝度のヘルニアは等輝度のヘルニアに比べ,下肢痛の消失およびMRI上の縮小までの期間が有意に短かった.以上より,単純MRIでも下肢痛消失および自然縮小までの期間を,ある程度予測できると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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