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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻4号

2001年04月発行

文献概要

特集 脊椎外科最近の進歩―主題とパネル演題を中心に(第29回日本脊椎外科学会より)

Love法による腰椎椎間板ヘルニア摘出術後の再手術例

著者: 川原央1 田中靖久1 佐藤哲朗1 国分正一1

所属機関: 1東北大学医学部整形外科

ページ範囲:P.491 - P.495

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 抄録:腰椎椎間板ヘルニアに対する部分椎弓切除による後方椎間板摘出術(以下,Love法)の再手術率を求めるため,東北大学脊椎外科懇話会で,1988年から東北大学付属病院とその関連病院で行っている脊椎手術の登録から再手術例を拾い出し,その内容と経年的な再手術率を調査した.1988~1997年の10年間に初回Love手術は4,951件行われ,同期間の全脊椎手術14,834件の33.6%を占めた.再手術例は132例で,4,951件の2.7%を占めた.同椎間の再手術が83%で,その術式は初回と同じ部分椎弓切除の進入による後方椎間板切除術が83.2%と多くを占めた.各年経過時における再手術率はどの年も1%未満であった.術後各経過年ごとの延べ再手術率は,1年経過時が1.1%で経過年数ごとに増加し,9年経過時には6.2%であった.再手術の施設は,同施設で再手術が行われた例が104例(85.2%)と大多数であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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