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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻4号

2001年04月発行

文献概要

特集 脊椎外科最近の進歩―主題とパネル演題を中心に(第29回日本脊椎外科学会より)

内視鏡視下腰椎椎間板ヘルニア摘出術(MED法)の低侵襲性の評価―MED法とLove法の比較

著者: 吉田宗人1 加藤健2 角谷英樹2 岩﨑博3 西秀人3 玉置哲也3

所属機関: 1和歌山県立医科大学リハビリテーション科 2角谷整形外科病院 3和歌山県立医科大学整形外科

ページ範囲:P.497 - P.502

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 抄録:椎間板ヘルニアに対するMED法により得られる低侵襲手術の利点を評価するために,MED法とLove法で行った症例を前向き研究で比較した.1998年1月より1998年8月までLove法を,それ以後,1999年8月までMED法を同一術者が行った症例の中で各々20症例を対象として選択した.年齢,術前JOA scoreでは両群に有意差はなかったが,術後成績はMED群でより良好であった.術後評価では,MED群はLove群に比べて以下のことに差が認められた.すなわち,術後発熱,発熱持続日数,手術部位の疼痛,出血量は有意に低値であった(p<0.05).入院費用の面では手術準備品や個室の使用面で経費節減になった.麻酔覚醒後は特別な管理が不要であり,看護面においても患者の精神面においても利点が大きかった.以上より,MED法はより低侵襲であり,内視鏡視下手術の利点は大きいと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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