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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻4号

2001年04月発行

文献概要

特集 脊椎外科最近の進歩―主題とパネル演題を中心に(第29回日本脊椎外科学会より)

接触型拡大視内視鏡(Contact endoscope)の腰部脊柱管狭窄症への応用

著者: 出沢明1 草野信一1 三木浩1

所属機関: 1帝京大学溝口病院整形外科

ページ範囲:P.515 - P.520

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 抄録:微少循環の研究は生体のホメオスターシスの維持,薬剤の作用機序,生体の非器質的障害の解明に重要である.これまで,微小循環の血流速度流量の測定の多くは顕微鏡レベルであるために様々な物理的な制約が多かった.微小血管の局所的な変化と時間的な変化を同時に計測することは循環調節の詳細な解析に有用と思われる.手技は接触型内視鏡を用いて,解析はビデオフレームメモリとIP Labo社のmicrocomputerを用いて,血球を自動的に認識して流速と血管径を自動的に測定するシステムを開発した.そのために,生体の人間で数カ所を経時的に血流測定することが可能となった.方法は,撮影した画面をビデオフレームメモリで512×512〈256階調〉の画素にデジタル化してビデオレコーダーに記録し,テレビ画面上で血球を1つクリックすることにより,その流速が測定できる装置である.血管内径が50~100μmの細動静脈を中心に複数の場所と時間的経過で多元的解析を行った.接触型拡大視内視鏡(contact endoscope)は神経根上の血行動態を容易かつ生理的に測定可能で,神経性間欠性跛行の詳細な病態観察に有用な手技になりうると考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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