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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻4号

2001年04月発行

文献概要

特集 脊椎外科最近の進歩―主題とパネル演題を中心に(第29回日本脊椎外科学会より)

腰椎後方進入椎体間固定術(PLIF)に用いるcage内の移植骨は骨癒合するか?―ヘリカルCT-MPR像による解析

著者: 藤田拓也1 松本忠美1 川原範夫2 小林忠美2 富田勝郎2

所属機関: 1金沢医科大学整形外科 2金沢大学医学部整形外科

ページ範囲:P.521 - P.525

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 抄録:腰椎後方進入椎体間固定術(以下,PLIFと略す)において,椎体間に設置するcage内の移植骨が骨癒合しているかどうかを,ヘリカルCTを用いたMulti-plannar reconstruction(以下,MPRと略す)像を作成し検討した.予備実験として,成犬脊椎に移植骨を充填したcageを挿入しCT-MPR撮影を行った.その結果,cage内移植骨が明らかに描出されたことより,CT-MPR像によりcage内の移植骨の骨癒合判定が可能と判断した.そこで,腰椎変性辷り症に対してcageを用いたPLIFを施行し,術後1年以上経過しCT撮影が可能であった22例を対象にcage内移植骨の骨癒合判定を行った.その結果,骨癒合率は86.4%であった.一方,骨吸収は6症例に認められたが,これらの症例においても,cage前方の自家骨が骨癒合していた.cageを用いたPLIFは,cage前方部分の移植骨の骨癒合と合わせると,非常に強固な椎体間固定が達成できる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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