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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻4号

2001年04月発行

文献概要

特集 脊椎外科最近の進歩―主題とパネル演題を中心に(第29回日本脊椎外科学会より)

椎間板ヘルニアへのマクロファージ浸潤のメカニズム―炎症性サイトカインTNF-αとタンパク分解酵素MMPの相互作用

著者: 波呂浩孝1 四宮謙一3 小森博達3

所属機関: 1東京医科歯科大学疾患遺伝子センター運動器分子変性部門 2 3東京医科歯科大学大学院脊椎脊髄神経外科学 4

ページ範囲:P.541 - P.545

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 抄録:椎間板ヘルニアの手術検体にはマクロファージを中心にした炎症性細胞浸潤と新生血管の増生が認められ,プロテオグリカンやコラーゲン分解に強い作用をもつマトリックスメタロプロテアーゼ(Matrix Metalloproteinase;MMP)が強発現していることを確認した.椎間板ヘルニア退縮機序におけるMMPの特異的作用について検討するため,MMP欠損マウスを用いたヘルニア急性期モデルを椎間板組織や軟骨細胞とマクロファージを共培養するin vitroの系により作成した.
 マクロファージが産生するMMP-7(マトリライシン)は椎間板内へのマクロファージ浸潤,MMP-3による椎間板のマトリックス分解,およびマクロファージが産生するTNF-αの細胞表面上からの遊離に重要な作用を有している,また,椎間板由来のMMP-3(ストロムライシン-1)はケモダキシスを有するマクロファージ走化性因子の産生に関与していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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