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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻5号

2001年05月発行

文献概要

症例報告

髄内釘併用骨延長術の治療経験

著者: 白濱正博1 井上明生1 永田見生1 坂井健介1

所属機関: 1久留米大学医学部整形外科

ページ範囲:P.679 - P.683

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 抄録:近年,骨延長術に髄内釘を併用することで,創外固定器装着期間を短縮できるようになり,われわれも2症例経験した.症例1は9cmの左大腿骨外傷性骨短縮症で,初回は通常の骨延長術で4cm延長し,2回目は髄内釘を併用し5cm延長した.症例2はmetaphysial dysplasiaの低身長例で,右下肢に対して通常の脚延長術を施行し,左下肢に対して髄内釘を併用し大腿骨,𦙾骨それぞれ6cm脚延長術を施行した.創外固定器を用いた骨延長術では,ピン刺入部感染、延長器抜去後再骨折や関節拘縮など合併症もあり,創外固定器装着期間も長期間となる.髄内釘併用骨延長術は,一長管骨に髄内釘と創外固定器を装着するため,手技的にも難しく,物理的にも適応が困難な症例も多い.しかし,従来法より早期に創外固定器を抜去でき,膝ROMの早期回復や,患者への負担が軽減されるため,症例を選べば非常に有効な方法と思える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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