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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻6号

2001年06月発行

文献概要

シンポジウム 膝複合靭帯損傷の診断と治療

膝複合靱帯損傷の診断

著者: 冨士川恭輔1 松本秀男2 小林龍生2 須田康文2 笹崎義弘2

所属機関: 1防衛医科大学校整形外科学講座 2慶應義塾大学整形外科学教室

ページ範囲:P.703 - P.710

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 要旨:膝複合靱帯損傷(complex ligamentous injury:CLI)は複雑な膝不安定性を呈するが,大きな機能障害をもたらすのは複合不安定性である回旋不安定性である.この回旋不安定性はACLまたはACLを含んだCLIで生じることが多い.また靱帯損傷には完全断裂から不顕性の不全断裂まで組み合わされるので,CLIの診断は個々の靱帯の制御機能の理解を基に,単純X線写真,stress X線写真,関節造影,MRIなどの画像所見,Knee Arthrometer,関節鏡所見を補助診断法とし,きめ細かい徒手検査により下される.
 手術により診断を確定したACL,PCLおよびACL+PCL損傷を含むCLI自験例96例を対象として,膝関節の代表的CL1の病態と診断について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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