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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻6号

2001年06月発行

文献概要

論述

股関節疾患と骨塩量

著者: 田中陽介1 雨宮章哲1 川崎恵吉1 杉本太1 染谷操1 阪本桂造1 宮岡英世1

所属機関: 1昭和大学整形外科

ページ範囲:P.749 - P.752

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 抄録:DEXAを用いて,女性の健常者265例,大腿骨頚部骨折32例,変形性股関節症53例について腰椎,大腿骨近位部の骨密度(BMD)を測定したところ,健常女性におけるBMDは,50歳代より有意な低下がみられた.大腿骨頚部骨折例におけるBMDは,健常群に比べ低下傾向がみられた.変形性股関節症例におけるBMDは,健常群との差はみられなかった.今回の結果では,大腿骨頚部骨折におけるBMDの低下が明らかで,骨折発生における危険因子となっていると思われたが,変形性股関節症に関しては,BMDに影響すると考えられる罹病期間,臥床期間,生活様式,歩行能力などの条件を厳密に統一すべきとの報告が多く,今後更に再検討を要すると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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