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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻6号

2001年06月発行

文献概要

論述

全人工膝関節形成術における𦙾骨コンポーネントの骨切り面に対する被覆率―6機種間の比較

著者: 井上雅之1 安田和則2 末永義圓3 木村正一4 石部基実1

所属機関: 1NTT東日本札幌病院整形外科 2北海道大学生体医工学講座 3北海道大学医療技術短期大学部作業療法学科 4哲仁会えにわ病院

ページ範囲:P.753 - P.756

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 抄録:人工膝関節形成術(TKA)において,𦙾骨コンポーネントの被覆はその弛みの要因に大きく関与している.したがって,十分な被覆が要求されることは明白である.今回われわれは,正しい回旋位で設置された𦙾骨コンポーネントの被覆率を,市販されている6種類の機種間(DELTFIT,GENESISI,KINEMAX,NEXGEN,PROFIXおよびLFA)で比較した.日本人17屍体膝を用い,実際のTKAの手技と同じ骨切りとコンポーネントの設置を行って写真撮影をし,コンピュータ画像処理によって𦙾骨骨切り面に対するコンポーネントの被覆率を算出した.総被覆率に関してはLFAがKINEMAX,GENESISIよりも有意に高かった.最荷重である後内側部でもLFAはPROFIX以外のどの機種よりも有意に高かった.LFAのみがすべての領域で90%以上の被覆率を示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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