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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻6号

2001年06月発行

文献概要

シリーズ 関節鏡視下手術―最近の進歩

変形性膝関節症に対する鏡視下後内側解離術

著者: 佐粧孝久1 守屋秀繁1

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科

ページ範囲:P.771 - P.775

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 抄録:屈曲拘縮を伴うような進行した変形性膝関節症の加療となると鏡視下手術では不可能であると考えられている.しかしわれわれが行っている鏡視下後内側解離術は重度の症例にも一定の割合で有効であることがわかっており,初期の変形性膝関節症にとどまらず適応範囲が広い点で,現時点では唯一の鏡視下手術である.この手術で施行することは内側半月板の可及的全切除と内側側副靱帯および内側関節包を𦙾骨内側顆より剥離し,内側コンパートメントをリリースすることである.ここでは鏡視下後内側解離術の術式につき概説し,その術後成績を提示し,適応を考察した.手術の適応に関しては,臨床症状が膝内側に限局した変型性膝関節症であること,中でもMRI所見にて大腿骨内側顆の輪郭をなす軟骨下骨の像に不整のない症例ではよい適応となると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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