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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻6号

2001年06月発行

文献概要

症例報告

先天性皮膚洞を伴った頚椎類表皮嚢腫の1例

著者: 須田義朗1 斉藤正史1 塩田匡宣1 柴崎啓一1

所属機関: 1国立療養所村山病院整形外科

ページ範囲:P.795 - P.797

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 抄録:先天性皮膚洞を伴った頚椎部類表皮嚢腫の1例を経験した.症例は54歳の女性で,後頚部~左肩の疼痛,ふらつきを主訴に来院した.頚部背側正中にdimpleを認め,MRIにてC3高位頚髄背側の腫瘤と硬膜から背側皮膚に向かう索条物がみられた.術中所見では,dimpleからC3椎弓左側を貫通して硬膜に達する白色の索条物を認めた.また,脊髄背側に灰色の嚢腫を認め,その内容物は褐色の液体であった.病理組織にて,類表皮嚢腫と診断した.術後6カ月の現在,術前の症状は軽快して経過良好である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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