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視座
“選ぶ”ということ
著者: 宮岡英世1
所属機関: 1昭和大学医学部整形外科
ページ範囲:P.813 - P.814
文献購入ページに移動しからば選ぶということはどのようなことかと考えれば,「他を捨てる」ことである.ということは,「選ぶ」ということは重大なことである.しかしわれわれは,いとも簡単にいろいろなことを選んでいる.岐路に立つという言葉があるが,これも選択であるので他は捨てて片方の路を選ぶことである.この決定ができないと目的とするところに到達できない.残念ながら時に選択の誤りという結果になるが,一般的には遠回りであったり,より困難な状況に遭遇したとしても,少しずつでも前進すれば目的に達することができる.しかし一から出直しということも全くないわけではない.ゴルフでは,OB,ロスト・ボール,ウォーターハザード,アンプレアブルなど種々のペナルティーは科せられるが,救済処置がとられプレーを続けることができる.これが人生と同じようであるということで人気があるし,自己責任でプレーを行うということで最近流行りの自己責任を身近に感じる.私達がしているゴルフは遊びであるので,ペナルティーを科せられることはあたりまえのように感じているが,私達がこれまで選んできた路は果たしてペナルティー無しで歩んでこられたものであろうか,はなはだ疑問である.私などはOBと思ったボールが木にあたり,フェアウェイに出てきて,ラッキーと思う場面が多々あったと思う.
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