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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻7号

2001年07月発行

文献概要

論述

腰椎変性すべり症における除圧術にて改善される腰痛の臨床的特徴

著者: 西村行政1 常岡武久1 原寛徳1 弓削七重1 坂本和隆1

所属機関: 1長崎県立島原温泉病院整形外科

ページ範囲:P.825 - P.828

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 抄録:腰椎変性すべり症に対して後方除圧術のみを行った60例の腰痛の治療成績を検討した.腰痛の改善は良好であり,JOA scoreで術前平均1.75点が術後6カ月では2.70点となっていた.腰痛の改善度と術前の不安定性の有無との関連は認めなかった.腰痛の改善良好群と改善なし群とに分け,それぞれの術前の臨床症状や画像所見に差があるかどうかを調べた.その結果,改善良好群における腰痛は,歩行時に下肢痛とともに増強し,lateralityも存在するという臨床的特徴が認められ,改善なし群と差があった.しかし画像所見には,改善良好群と改善なし群との間に明らかな違いはなかった.すなわち,上記のような性質の腰痛を呈する例では,その腰痛は除圧術だけでも改善することが期待され,神経根に由来する可能性が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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