icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻7号

2001年07月発行

文献概要

論述

MRIからみた腰椎椎間板ヘルニア再発の危険因子と初回手術対策

著者: 村山岳1 村瀬正昭1 林義裕1 浜脇純一1

所属機関: 1浜脇整形外科病院

ページ範囲:P.849 - P.852

文献購入ページに移動
 抄録:腰椎椎間板ヘルニア再発例はいかなる方法を選択しても皆無ではない.今回われわれは,再発ヘルニアを予防する目的で腰椎椎間板ヘルニア再手術例の危険因子を,椎体終板輝度変化の有無に着目し,術前のMRIからretrospectiveおよびprospectiveに検討した.Retrospectiveには再発にいたった11症例中9例(82%)に終板輝度変化を認め,その9例中7例(78%)は終板後方での輝度変化を認めた.Prospectiveには,初回にLove変法を行った111症例中,38例(34%)に終板輝度変化を認め,中でも後方の終板輝度変化を含むものは21例(19%)であった.同一椎間に再発を認めたものは111例中2例であり,このいずれも後方に終板輝度変化を認めた.術前のMRIにて後方終板輝度変化を認めるものに再発の可能性が高いことが判明した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら