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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻7号

2001年07月発行

文献概要

症例報告

変形矯正,脚延長術を施行した大腿骨遠位骨端線損傷の1例

著者: 西山正紀1 二井英二1 明田浩司1 上野起功2

所属機関: 1三重県立草の実リハビリテーションセンター整形外科 2うえの整形外科

ページ範囲:P.893 - P.896

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 抄録:4歳時の大腿骨遠位骨端線損傷後,12歳時に4回目の手術で変形矯正,脚延長術を施行し,経過の良好な1例を経験したので報告する.症例;12歳,女児.主訴;左大腿骨遠位外反変形および短縮.現病歴;4歳時に左大腿骨遠位端骨折を受傷.前医にて保存的に骨癒合が得られた.その後左大腿骨遠位の外反変形が出現し,3回の手術が施行されたが外反変形は再発し,早期骨端線閉鎖により脚長差も著明となった.12歳当センター受診時,femoral angle 60°の外反変形と約7cmの脚長差を認めた.左大腿骨遠位にて骨切りを行い,約20°の内反矯正と末梢骨片の外側へのtranslationを行った.また近位骨幹部に脚延長用の骨切りを行い,Orthofix創外固定器にて固定した.7.6cmの脚延長後,抜釘時に膝関節鏡視下剥離術を要したが,経過は良好である.今後は,自然矯正された𦙾骨近位の内反変形を伴うため,関節症性変化に注意を要する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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