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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻7号

2001年07月発行

文献概要

症例報告

von Recklinghausen病に伴う成人側弯症に対する前後合併手術の経験

著者: 細江英夫1 赤池敦1 西本博文1 坂口康道1 清水克時1 左合哲2

所属機関: 1岐阜大学医学部整形外科 2岐阜大学医学部第1外科

ページ範囲:P.897 - P.900

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 抄録:von Recklinghausen病に伴う骨組織の脆弱性を基盤とする脊柱変形は治療が困難である.手術的治療は,前方解離術,除圧術,腫瘍切除,脊椎インストゥルメンテーションなどを症例によって組み合わせて行う.症例は39歳男性で,腰痛と右下肢痛を主訴に来院した.全身のカフェオレ斑と椎体のdystrophic changeを伴うCobb角78°の左胸腰椎側弯を認めた.四点支持手術台上で腹臥位をとらせることにより症状が軽減するため,除圧や積極的な変形矯正は行わず,椎間板切除と椎間肋骨移植に後方脊椎インストゥルメンテーションを加えた一期的な前後合併手術を行った.その結果,腰痛,右下肢痛は消失した.一期的手術は入院期間の短縮,早期の社会復帰に,前後合併手術は確実な骨癒合,矯正損失の防止に有効であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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