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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻7号

2001年07月発行

文献概要

症例報告

頚椎症性脊髄症を伴ったnail-patella syndromeの1例

著者: 山本秀三12 津村暢宏1 高田正三1 辻本和雄1 水野敏行1 幸野秀志1 藤田久夫1

所属機関: 1兵庫県立総合リハビリテーションセンターリハビリテーション中央病院整形外科 2現:中町赤十字病院

ページ範囲:P.901 - P.904

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 抄録:Nail-patella syndromeは爪の形成不全,膝蓋骨の形成不全や脱臼,肘関節の異常,腸骨外側の角状突起を4主徴とする比較的稀な遺伝性疾患の一つである.症例は35歳の男性,右膝の脱臼感,不安定感を主訴に来院し,爪の形成不全および右膝蓋骨の亜脱臼を認めた.23歳時に頚椎の異常を指摘され保存的加療を受けた既往があり,X線所見でも上位頚椎に限局した変形と四肢の不全麻痺を認め,頚髄症を伴ったnail-patella syndromeと診断した.右膝蓋骨の亜脱臼に対しては𦙾骨粗面内方移行術を行い,良好な結果を得た.頚椎病変に関しては,本疾患との関連も考慮に入れて今後とも注意深い経過観察を行っていく予定である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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