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ついである記・59
ロワール川
著者: 山室隆夫12
所属機関: 1京都大学 2生産開発科学研究所
ページ範囲:P.966 - P.968
文献購入ページに移動特に,ロワール川(Roire)沿いの田舎には何十という中世以来の古城が森の中や,あるいは,川に臨んで点在していて「世界で最も洗練された田舎」を演出している.ドイツのライン川沿いの丘の上に立つ多くの古城や,ウエールズのスノードン山系に点在する古城も美しいが,それらの多くは廃墟と化しており,過去の血腥い歴史や物悲しい伝説に色どられている.これとは対照的に,ロワール川沿いに立つフランスの古城群の多くは,今も華やいだ雰囲気に満ち,建物や庭園もよく手入れがなされており,中には,かつての貴族の子孫が今も住み続けている城さえある.
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