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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻8号

2001年08月発行

文献概要

症例報告

ダウン症候群に合併した股関節脱臼の1例

著者: 明田浩司1 西山正紀1 二井英二1 平田仁2 内田淳正2

所属機関: 1三重県立草の実リハビリテーションセンター整形外科 2三重大学整形外科教室

ページ範囲:P.991 - P.994

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 抄録:ダウン症候群は,筋緊張低下に加え,靱帯弛緩性,関節過度柔軟性を有するため,様々な整形外科的な合併症が報告されている.ダウン症候群に合併する股関節脱臼の頻度は約3%であり,2歳から7歳の期間に発症することが多い.股関節X線像では特徴的な像を呈し,臼蓋形成不全は認めない.治療に関しては,手術療法および保存的療法が報告されている.症例は4歳,女児である.1歳11カ月時,誘因なく右下肢を動かさなくなり,股関節X線像にて右大腿骨頭の脱臼を認めた.股関節外転装具にて24時間装着を6カ月間,その後夜間のみの装着を10カ月間行うことにより良好な結果を得た.脱臼出現早期より治療し,大腿骨頭の良好な求心位を得ることが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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