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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻9号

2001年09月発行

文献概要

論述

第4腰椎変性すべり症における椎間孔狭窄

著者: 鈴木秀和12 古瀬清司1 阪口哲朗1 大友通明3 藤森元章3 三神貴3 今給黎篤弘3

所属機関: 1貢川整形外科病院 2現:東京医科大学整形外科 3東京医科大学整形外科

ページ範囲:P.1011 - P.1016

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 抄録:腰椎変性すべり症における椎間孔狭窄の臨床病態について検討した.1997年より3年間に当科で手術を施行した第4腰椎変性前方すべり症54例を椎間孔狭窄群(F群)11例,外側陥凹・中心性狭窄群(LC群)43例に分け,術前後JOA score,%slip,%posterior disc height(%PDH),すべり椎体後縁の高さと終板から椎弓根の距離の比(%pedicle height,%PH),lumbar index(LI)を比較検討した.F群では全例に下肢痛を認め,8例は座位時の下肢痛が強かった.Kemp徴候は2例陽性であった.両群間で術前後JOA score,%slip,%PDHに差はなかったが,%PH,LIはF群が有意に低かった.これよりF群ではすべりの進行と共に椎体後縁の終板障害を来し,椎弓根低位を招来していると考えられた.第4腰椎椎間孔狭窄は見逃されやすい病態であるが,%PHが30%未満の場合は念頭に置く必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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