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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻9号

2001年09月発行

文献概要

統計学/整形外科医が知っておきたい

1.独立性の検定とその問題点―X2の怪

著者: 小柳貴裕1

所属機関: 1東京歯科大学市川総合病院整形外科

ページ範囲:P.1044 - P.1047

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 離散データ解析において通常整形外科領域で多用される独立性の検定(適合度検定)は,2×2分割表(2×2 contingency table)である(表1).

 すなわちtable上で,縦軸,横軸に表された2つの特性において患側度数Oi,期待度数Eiとすれば,1904年より,

 PearsonのXo2=Σ(Oi-Ei)2/Ei…式①

割表では

 Xo2=N(ad-bc)2/efgh

が,期待度数からの偏りの指標として用いられてきた.これが帰無仮説すなわち縦と横は独立であるとの仮説のもとで,nが十分に大きいとき,近似的に自由度1のX2分布に従うことから,偏りの有意性を判定することができる,となっている.ところがわれわれ整形外科で扱う分割表は総データ数nが比較的小さい場合が少なくない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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