文献詳細
文献概要
統計学/整形外科医が知っておきたい
1.独立性の検定とその問題点―X2の怪
著者: 小柳貴裕1
所属機関: 1東京歯科大学市川総合病院整形外科
ページ範囲:P.1044 - P.1047
文献購入ページに移動すなわちtable上で,縦軸,横軸に表された2つの特性において患側度数Oi,期待度数Eiとすれば,1904年より,
PearsonのXo2=Σ(Oi-Ei)2/Ei…式①
分
割表では
Xo2=N(ad-bc)2/efgh
が,期待度数からの偏りの指標として用いられてきた.これが帰無仮説すなわち縦と横は独立であるとの仮説のもとで,nが十分に大きいとき,近似的に自由度1のX2分布に従うことから,偏りの有意性を判定することができる,となっている.ところがわれわれ整形外科で扱う分割表は総データ数nが比較的小さい場合が少なくない.
掲載誌情報