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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科36巻9号

2001年09月発行

文献概要

臨床経験

経皮的レーザー椎間板除圧術(PLDD)施行後に増悪した腰椎変性すべり症の1治験例

著者: 尾立征一12 高橋忍1

所属機関: 1市立長浜病院整形外科 2現:公立甲賀病院整形外科

ページ範囲:P.1059 - P.1062

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 抄録:すべり椎間高位の椎間板に対して経皮的レーザー椎間板除圧術(以下,PLDD)が施行され,その後に前方すべりが増強して症状が増悪したために手術が必要となった症例を経験したので報告する.症例は47歳女性で,誘因なく腰下肢痛が出現し,腰椎変性すべり症の診断で4カ月間の保存的治療を受けた.その後他院でPLDDを受けたが,2年4カ月後には画像および臨床症状の著しい増悪のため当科で手術的治療(PLIF)を行った.脊柱不安定性を有する本症例にPLDDが適用されたことで,椎間板の変性が急速に進行したものと考えた.PLDDは簡便で,侵襲の少ない治療法とされているが合併症の報告も少なくない.その適応は慎重に行う必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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