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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻1号

2002年01月発行

文献概要

シンポジウム 足関節捻挫後遺障害の病態と治療

足関節捻挫後の腓骨筋腱障害

著者: 石橋恭之1 佐々木知行1 佐々木和広1

所属機関: 1弘前大学医学部整形外科

ページ範囲:P.47 - P.53

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 要旨:足関節捻挫に伴う腓骨筋腱障害の頻度は多くはないものの,その解剖学的位置関係や受傷機転から単に捻挫として見過ごされることがある.外傷性腓骨筋腱脱臼は,足関節が内反または背屈強制された後に生じ,長腓骨筋腱が外果を乗り越え脱臼する際に,疼痛・不安定感を訴えるものである.脱臼が再現できれば診断は比較的容易であり,手術的治療により予後は良好である.また反復性足関節捻挫の合併症として短腓骨筋腱の縦断裂がある.欧米に比較し本邦での報告例はいまだ少ないが,足関節捻挫後遺障害のひとつとして忘れてはならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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