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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻1号

2002年01月発行

文献概要

論述

腰椎椎間板ヘルニアにおける脱出部位とmigration方向との関係

著者: 西村行政1 常岡武久1 原寛徳1 弓削七重1 坂本和隆1

所属機関: 1長崎県立島原温泉病院整形外科

ページ範囲:P.55 - P.59

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 抄録:Migrationを示す腰椎椎間板ヘルニアの脱出方向に関与する因子を明らかにするために,手術中に脱出孔を確認できた106例の脱出孔の部位とmigrationの方向との関係を調べた.男性78例,女性28例で,手術時年齢が平均52歳であった.ヘルニアの脱出椎間はL2/3が1例,L3/4が15例,L4/5が55例,L5/S1が35例であった.Migrationの方向については,各椎間とも尾側へのmigrationが多く,L3/4では67%,L4/5では80%,L5/S1では77%が尾側へのmigrationであった.脱出孔の部位とmigrationの方向については,脱出孔が頭側に存在する場合には全例頭側へ,脱出孔が尾側に存在する場合には全例尾側へとmigrationしていた.すなわち,migrationの方向は,ヘルニアの脱出部位が椎間板の頭側であるか,あるいは尾側であるかによって決定されるものといえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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