文献詳細
整形外科英語ア・ラ・カルト・103
文献概要
●Trendelenburg sign(トレンデレンバーグ)
これはドイツの外科医のトレンデレンブルグ(Friedrich Trendelenburg,1844-1924)が,先天性股関節脱臼の診断を行ううえで重要な症状として1895年に発表した.先天性股関節脱臼の患者が歩くとき,上半身を左右に振るようになり,アヒルの歩行に似ている.この原因は患側の中殿筋と小殿筋の機能低下のためである.健側で立つと,反対側の骨盤は起立側の骨盤位より高い.しかし患側で起立すると,反対側の骨盤の位置は起立側より低い.低いときが“Trendelenburg sign”は陽性である.しかし正常の場合は陰性である.
また,患者が循環不全のショックになったとき,頭部を低く,下半身を高くする位置を“Trendelenburg position”という.
これはドイツの外科医のトレンデレンブルグ(Friedrich Trendelenburg,1844-1924)が,先天性股関節脱臼の診断を行ううえで重要な症状として1895年に発表した.先天性股関節脱臼の患者が歩くとき,上半身を左右に振るようになり,アヒルの歩行に似ている.この原因は患側の中殿筋と小殿筋の機能低下のためである.健側で立つと,反対側の骨盤は起立側の骨盤位より高い.しかし患側で起立すると,反対側の骨盤の位置は起立側より低い.低いときが“Trendelenburg sign”は陽性である.しかし正常の場合は陰性である.
また,患者が循環不全のショックになったとき,頭部を低く,下半身を高くする位置を“Trendelenburg position”という.
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