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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻10号

2002年10月発行

文献概要

論述

鏡視下肩峰下除圧術後の造影MRI所見―Prospective study

著者: 宍戸裕章1 菊地臣一1 紺野慎一1

所属機関: 1福島県立医科大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1149 - P.1151

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 抄録:インピンジメント症候群や腱板断裂に対する手術後の造影MRI所見と症状との関連についてはいまだに不明である.本研究の目的は,鏡視下肩峰下除圧術後の造影MRIの臨床的意義を明らかにすることである.インピンジメント症候群と腱板断裂に対し鏡視下肩峰下除圧術を行った21例21肩を検討の対象とした.術前と術後にMRI脂肪抑制併用造影T1強調像を撮像し,肩峰下滑液包の造影効果の有無を検討した.さらに,MRI撮像時における肩関節痛とimpingement signの有無を調査し,MRI造影効果との関連を検討した,術後に疼痛やimpingement signが消失しても,術後平均4.4カ月(3~6カ月)の時点では,MRI造影効果は約70%の症例で消失しなかった.MRI造影効果のみでは術後の臨床的治療成績の評価を行うことはできないと考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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