icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻10号

2002年10月発行

文献概要

症例報告

骨内ガングリオンを伴った両側舟状骨―第1楔状骨間癒合症の1例

著者: 李相亮12 北澤久也1 中山潤一1 前澤範明1

所属機関: 1加古川市民病院整形外科 2現:明石医療センター整形外科

ページ範囲:P.1225 - P.1228

文献購入ページに移動
 抄録:症例は32歳,男性.5年前より,特に誘因なく左足内側部痛が出現し,当科を受診した.単純X線,CT上,両側の舟状骨-第1楔状骨関節の底内側部に関節裂隙の狭小化と関節不整像を認め,両骨の相対する部位に骨嚢腫像を認めた.MRIにて,癒合部が確認された.以上より舟状骨-第1楔状骨間癒合症と診断した.保存的療法に抵抗したため,関節固定術を施行した.嚢腫内の病理組織は,ガングリオンであった.術後10カ月の現在,経過は良好である.足部内側部痛を愁訴とする患者に対しては,本疾患も念頭に置くことが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら