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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻10号

2002年10月発行

文献概要

症例報告

鎖骨重複骨折の1例

著者: 小林恵三1 黒田司1 綿谷和男1

所属機関: 1神鋼加古川病院整形外科

ページ範囲:P.1229 - P.1230

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 抄録:鎖骨骨折は,日常よくみられる外傷であるが,重複骨折は比較的稀である.今回われわれは,鎖骨重複骨折の1例を経験したので報告する,症例は61歳,男性.交通事故で受傷し,右鎖骨の両端部に骨折を認めた.発生機序は,胸鎖関節に向かって外側からの介達外力により,靱帯で強固に固定されている胸鎖関節は脱臼せず,近位端に斜骨折を生じた.また肩鎖関節を含めた肩部が固定される肢位で受傷したため,遠位骨片が下内側に移動することにより,遠位端に斜骨折を起こしたと推測された.本症例は転位の程度が小さく,保存的に加療し良好な結果を得た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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