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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻10号

2002年10月発行

文献概要

症例報告

膝蓋下脂肪体内に発生し嵌頓症状を呈した限局型色素性絨毛結節性滑膜炎の1例

著者: 伊崎輝昌1 内田洋子2 平井伸幸2 浅川康司2 葉山泉2

所属機関: 1福岡大学筑紫病院整形外科 2白十字病院整形外科

ページ範囲:P.1245 - P.1247

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 抄録:色素性絨毛結節性滑膜炎(pigmented villonodular synovitis:PVS)は,稀な疾患で膝関節に発生することが多い.本論文で報告する限局型PVSは嵌頓症状を初発症状とし歩行時痛を主訴に受診した.病歴と理学所見から半月板障害を疑いMRI検査を行ったところ,膝蓋下脂肪体内に腫瘍病変を認めた.限局型PVSの膝蓋下脂肪体内の発生報告は過去に4例のみであるが,本例のように嵌頓症状を呈したものはない.本例に対しては鏡視下腫瘍摘出術を行い,術後速やかに日常生活に復帰した.術後20カ月の時点で関節痛や可動域制限なく,再発の兆候を認めない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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