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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻10号

2002年10月発行

文献概要

症例報告

胸椎脱臼骨折の整復後に椎間板組織の嵌頓をみた1例

著者: 瀧上伊織14 宮本敬2 細江英夫2 青木隆明3 西本博文3 清水克時2

所属機関: 1岐阜市民病院整形外科 2岐阜大学医学部整形外科 3岐阜中央病院整形外科 4現:京都市立病院整形外科

ページ範囲:P.1253 - P.1256

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 抄録:症例は24歳,男性.スノーボード外傷にて第11胸椎脱臼骨折,両側椎間関節ロッキングを受傷し両下肢不全麻痺を呈した.即日,観血的に脱臼を整復し,後方固定術を行った.術後,症状はやや改善を認めたが脊髄造影を施行したところT11/12に前方よりの圧迫のため完全ブロックを呈していた.受傷から5週後に前方除圧固定術を施行した.除圧の際に椎間板組織の脊柱管内への嵌頓を認めたため,それを摘除した.両側椎間関節ロッキングに対して後方からの整復を行った際に生じうる本病態は,特に不全麻痺を呈する症例において見過ごしてはならないものと考え,報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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