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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻11号

2002年11月発行

文献概要

シンポジウム 手術支援ロボティックシステム

低侵襲手術の遠隔支援

著者: 松村泰志1

所属機関: 1大阪大学医学部附属病院医療情報部

ページ範囲:P.1311 - P.1318

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 要旨:大阪府吹田市にある大阪大学医学部附属病院(阪大病院)と貝塚市にある河崎病院間をネットワークで結び,河崎病院に設置されたオープンMRIの手術を,阪大病院から支援するシステムを構築した.ネットワークは,100MbpsのIP通信とし,CODECを2対設置し,NTSC信号の動画像はMPEG2で,音声信号はMPEG1に変換して送信した.本システムでは,河崎病院のDICOM画像を阪大病院の病院情報システムに安全に送り込みDICOMサーバに保存する機能,2対のPCでDICOM画像と制御情報をリアルタイムに共有するDICOM viewerの機能,テレビ会議機能,コンピュータグラフィックスをNTSC信号にオーバレイさせる機能を実現させた.これらの機能により,術前画像の阪大病院への読影依頼,DICOM画像を見ながらの遠隔カンファレンス,オープンMRIのハンドピースを使った断層像の共有,阪大病院で作成した3Dレンダリング画像の共有,術野映像に3D画像から計算した針刺し位置,方向を重ねて表示する針刺し誘導機能を実現した.股関節部のガングリオンの吸引術について,本システムにより手術支援を実施した.これらの機能を使って遠隔2地点の医師間で十分な情報交換ができ,オープンMRIの良さを発揮した手術が実施できた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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