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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻11号

2002年11月発行

文献概要

論述

膝屈筋腱を用いた前十字靱帯再建術後の膝前面痛の検討

著者: 浅野浩司12 仁賀定雄1 張禎浩1 原憲司1 能瀬宏行1 長束裕1 星野明穂1

所属機関: 1川口工業総合病院整形外科 2現:諏訪中央病院整形外科

ページ範囲:P.1331 - P.1335

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 抄録:膝前面痛は前十字靱帯再建術後に認められる合併症であり,遷延化すると日常生活にも影響を及ぼすことがある.膝屈筋腱の多重折りによるACL再建術を施行した441例を対象とし,術後に膝前面痛を生じた症例の,性別,年齢,術前膝伸展筋力や経過について検討を行った.術後1年以内に1カ月以上続く膝前面痛を生じていたのは47例(10.7%)であり,膝蓋腱における疼痛は43例,膝蓋大腿関節における疼痛は7例に認められ,多くの症例では膝蓋腱炎や膝蓋大腿関節障害の像を呈していた.膝前面痛の発生率は女性14.4%,男性7.4%であり女性に発生しやすく,30歳未満9.3%,30歳以上20%であり30歳以上で発生しやすく,術前膝伸展筋力健側比でみると60%未満18.6%,60%以上が10.4%であり60%未満の症例にて発生しやすかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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