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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻12号

2002年12月発行

文献概要

論述

変形性膝関節症における関節軟骨のMRI所見―関節鏡所見との比較

著者: 渡辺吾一12 名越智1 河村正朋1 山本宣幸1 森末博之1 玉川光春3 山下敏彦4

所属機関: 1滝川市立病院整形外科 2現:砂川市立病院整形外科 3札幌医科大学放射線科 4札幌医科大学整形外科

ページ範囲:P.1401 - P.1406

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 抄録:MRIでの軟骨変性度の評価に際し,簡便な形態的な基準を提案し,それによって分類した膝関節軟骨のMRI所見と関節鏡所見を対比した.対象は,男性12例13膝,女性21例22膝,平均60歳(12~84歳)であった.脂肪抑制3D gradient-echo法で矢状断像を撮像した.MRIと関節鏡のGradeが一致したのは,Grade 0で21部位中16部位,Grade 2で58部位中43部位,Grade 3で39部位中25部位,Grade 4で22部位中22部位であった.変性が高度なGrade 4のMRI検査におけるsensitivityおよびspecificityは非常に高かったが,変性が中等度のGrade 2あるいはGrade 3のsensitivityおよびspecificityは比較的低かった.また,部位別では,内外側とも𦙾骨プラトーに比べて大腿骨側でのsensitivityが低かった.本条件でのMRI検査は,さらに改善の余地があると考えられたが,術前の膝関節軟骨の変性状態の把握に有用であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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