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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻12号

2002年12月発行

文献概要

臨床経験

上位頚椎部に発生した砂時計型神経鞘腫に対しRecapping T-saw laminoplastyを施行した2例

著者: 坂越大悟12 鳥畠康充1 鹿野尚英1 富田勝郎3 川原範夫3

所属機関: 1厚生連高岡病院整形外科 2現:石川県済生会金沢病院整形外科 3金沢大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1461 - P.1465

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 抄録:上位頚椎部に発生した脊髄腫瘍に対する手術では,その形態学的特徴より,腫瘍の摘出や再建方法に苦慮することが多い.上位頚椎部の後方手術後脊柱変形予防法として,C2椎弓および,後頭下筋群の再建が重要といわれている.今回われわれは,いったん椎弓を切離して脊柱管内の操作が終了した後,再び元の位置に還納するrecapping T-saw laminoplastyを上位頚椎部に発生した砂時計型神経鞘腫の2例に応用した.1例はC2椎弓を解剖学的な形態と位置に元通りに再建することができ,もう1例は切除した椎弓を完全に還納することができず,局所海面骨移植を併用した.2例とも良好な視野が得られ,術後1年以内に過剰仮骨を生じることなく骨癒合し,術後脊柱変形は生じなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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