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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻12号

2002年12月発行

文献概要

臨床経験

腫瘍用プロステーシスによる上腕骨遠位部転移性骨腫瘍切除後の肘関節再建

著者: 小山内俊久1 佐竹寛史1 石川朗1 土屋登嗣2

所属機関: 1山形大学医学部整形外科 2山形県立中央病院整形外科

ページ範囲:P.1467 - P.1470

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 抄録:上腕骨遠位部に発生する悪性骨腫瘍はほとんどが癌の転移であり,病的骨折を予防する目的の姑息的手術が施行されることが多かった.しかし,上腕骨遠位部はその解剖学的特性から強固な固定が難しく,長期にわたっての手術効果は期待できない.上腕骨遠位部に発生した転移性骨腫瘍を切除後,腫瘍用プロステーシスで患肢を再建した2例について報告する.症例1は56歳の女性で肺癌骨転移,症例2は70歳の男性で腎癌骨転移である.Howmedica Modular Resection Systemを用いて上腕骨欠損部を補塡し肘関節を再建したが,いずれも良好な肘関節機能が得られた.腫瘍用プロステーシスを用いた再建は手技が簡単で,疼痛のない安定した関節が術後早期より得られ,転移性骨腫瘍の手術として有用であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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