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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻12号

2002年12月発行

文献概要

臨床経験

変形性膝関節症に対する距骨下関節固定付き足底板に使用する外側楔状ウレタンの最も効果的な傾斜について

著者: 戸田佳孝1 加藤章子1 月村規子1 増田研一2

所属機関: 1貴晶会戸田整形外科リウマチ科クリニック 2関西鍼灸短期大学整形外科

ページ範囲:P.1471 - P.1476

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 抄録:変形性膝関節症(膝OA)に対する距骨下関節固定付き足底板(新型足底板)は従来の靴の中敷き型足底板と異なり大腿𦙾骨角を外反矯正するとわれわれは過去に報告した.今回は新型足底板に使用する外側楔状ウレタンの最も効果的な高さについて検討した.51例の膝OA患者に8mm(15例),10mm(18例),12mm(18例)の高低差がある外側楔状ウレタンを用いた新型足底板を装着させ,2週間装着前後におけるLequesne重症度指数の改善率を比較した.その結果,12mm群では8mm群に比し有意に優れた症状改善率を示した.従来の足底板では外側楔状ゴムなどが用いられ,10mmが楔状の高さの限度という報告がある.新型足底板ではベルトで外側楔状を固定するためゴムを用いた場合は足底部痛が生じやすく,ウレタンを用いている.そのような材質や固定の仕方の違いによって従来型足底板と新型足底板では至適な楔状の高さが異なると結論した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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