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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻12号

2002年12月発行

文献概要

症例報告

腰椎椎間板ヘルニアに神経根腫瘍を伴った1例

著者: 高橋敦志12 飯塚伯1 登田尚史1 高岸憲二1 清水敬親3 馬場秀幸3

所属機関: 1群馬大学医学部整形外科 2現:大宮中央総合病院整形外科 3(財)榛名荘病院-群馬脊椎脊髄病センター

ページ範囲:P.1493 - P.1496

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 抄録:症例は22歳女性.1998年1月頃より左臀部痛が出現.同年7月頃より左坐骨神経痛が出現した.単純X線像でL4/5に前屈位にて後方開大が認められた.MRIではL4/5の椎間板の変性と後方への突出,L5~S1の脊柱管内に腫瘍を認め,S1椎体後方にscallopingもみられた.翌年1月にL4/5のPLIFおよび腫瘍切除術を施行した.病理学的診断はneurinomaであった.術後左足背外側より趾尖にかけてのしびれおよびperoneus,EHL,EDLの筋力低下が出現したが,術後3カ月にて完全に回復した.術前,L5神経根領域に一致した疼痛を訴えていたことと,馬尾,神経根腫瘍に比較的多いとされる夜間時痛を訴えていなかったことから腰椎椎間板ヘルニアによる疼痛と判断した.術後,腫瘍摘出によると思われる筋力低下が出現したものの,完全回復し,良好な成績をおさめた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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