icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻2号

2002年02月発行

文献概要

症例報告

妊娠中に発症した両側大腿骨頭萎縮症の1例

著者: 正木創平1 大幸俊三1 大川章裕1 杉田秀幸1 大森圭太1 櫻田英策1 清水一郎1 若林健1 龍順之助2

所属機関: 1日本大学医学部附属練馬光が丘病院整形外科 2日本大学医学部整形外科

ページ範囲:P.189 - P.192

文献購入ページに移動
 抄録:妊娠中に両側に発症した一過性大腿骨頭萎縮症を経験した.症例は36歳,女性,妊娠8カ月で左股関節部痛を主訴に来院した.妊娠中のため検査はできず妊娠中の左大腿骨頭萎縮症と診断し,入院後,安静加療で経過観察を行った.その後,右股関節部痛も出現した.出産後の単純X線像で両側の大腿骨頭は骨萎縮があり,CT像で両側の大腿骨頭はlow density,MR像のT1強調像で低信号,T2強調像で高信号であった.また,骨シンチグラムで両側大腿骨頭に著明な集積を認めたことにより診断した.安静と免荷のみで出産直後から症状は軽快した.発症後1年の現在も再発はみられていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら