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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻3号

2002年03月発行

文献概要

臨床経験

鎖骨骨折新鮮例に対する経皮ピンニング法の経験

著者: 佐々木真一12 大川淳1 後藤敏1 江黒日出男1 細川譲1 三森甲宇2 四宮謙一2

所属機関: 1諏訪中央病院整形外科 2現:東京医科歯科大学医学部整形外科

ページ範囲:P.301 - P.304

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 抄録:鎖骨骨折新鮮例に対するKirschner鋼線による逆行性経皮ピンニング法の手技と成績につき報告する.Kirschner鋼線を骨折部から経皮的に中枢骨片髄腔内に刺入,骨折を整復した後,逆行性に遠位骨片を貫き固定する.1994年から2000年までに観血的整復固定術を施行した24例(ORIF群)と経皮ピンニング法を施行した17例(PCP群)の2群を,手術時間,骨癒合に要した時間,合併症につき比較した.平均手術時間は,ORIF群72.0分に対し,PCP群では17.8分,骨癒合に要した期間はORIF群平均82.5日に対し,PCP群では平均50.2日で,いずれも両群において有意差を認めた.偽関節はORIF群に1例認めた.本法は骨膜への侵襲が最小限で手術も短時間であり,また手術瘢痕をほとんど残さないため,保存的治療と観血的治療双方の利点をもつ治療法として有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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