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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻3号

2002年03月発行

文献概要

症例報告

von Recklinghausen病に合併した上位頚髄腫瘍の1例

著者: 永野昭仁12 宮本敬1 若原和彦1 坂口康道1 細江英夫1 清水克時1

所属機関: 1岐阜大学医学部整形外科学教室 2現:京都市立病院整形外科

ページ範囲:P.305 - P.307

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 抄録:上位頚髄腫瘍を伴うvon Recklinghausen病の1例に手術療法を施行した.腫瘍はC1~2椎体後方に存在し硬膜内外に連続していた.本疾患に伴う脊髄腫瘍は時間的空間的な多発性を示すため,完全摘出は過大侵襲になると考え,脊髄圧迫因子となっていた硬膜外部分のみ切除を行った.硬膜内部分は可及的焼灼にとどめた.術後神経症状の改善は軽度であったものの,患者のQOLの改善がみられその満足度は高かった.本疾患はその多発性のため手術療法が躊躇されることも少なくないが,今症例の手術療法は有用であったと考えられた.しかしながら,今後再発を念頭に置いた長期間のfollow upが必要になると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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