icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻4号

2002年04月発行

文献概要

特集 脊椎脊髄病学最近の進歩(第30回日本脊椎脊髄病学会より)

神経根性頚部痛

著者: 田中靖久1 国分正一1 佐藤哲朗1 小沢浩司1

所属機関: 1東北大学医学部整形外科

ページ範囲:P.385 - P.389

文献購入ページに移動
 抄録:頚椎の変性過程に生じる頚部痛の原因として神経根圧迫に注目した研究が皆無に近い.本研究の目的は,後方からの椎間孔拡大術による神経根除圧例をprospectiveに検討して,神経根性頚部痛の有無を明らかにすることにある.頚部痛の訴えがある神経根症の43例を対象とした.頚部を,項,肩甲上,肩甲骨上角,肩甲間,肩甲骨の5つの領域に区分し,頚部痛の部位と程度を術前および術後1カ月時に記録して検討した.全43例のうち39例(91%)で,術前の頚部痛が神経根除圧により術後1カ月以内に改善した.頚部痛の原因の1つに頚部神経根の圧迫があることを銘記すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら